地元塗装店としての役割

地元塗装店としての役割 

自分で仕事をし始めると、周りの塗装店やリフォーム業者、ハウスメーカーの事情を耳にすることが多くなりました。

こういう事を周りの塗装屋さんと話していると

『自分のような塗装店は、地元でどういう役割を果たさないといけないのか』

という事をよく考えさせられる様になりました。

今回はその事について書いてみようと思います。


今現在、塗り替え工事を請け負っている会社の半数以上は、直接の塗装店ではなく、ハウスメーカーやリフォーム業者の様な
「営業によりきれいな利益を残していく」作業をしない、あるいはこなせない物件を下請けに投げている業者です。

地域差があるとは思いますが、少なくとも愛媛県の住宅塗り替え事情はその様になっています。

でもこれって悪い事なのでしょうか?

このような事を最近よく考えてしまいます。


話の切り口を少し変えてみたいと思います。

塗装店の仕事のこなし方には、大きく分けて2つあります。

①単価の低い仕事を数をこなす事で補う。

②単価の高い仕事を数をしぼってこなす。

一部、悪徳業者は例外ですが、大体このどちらか一方に仕事のスタイルを振るか、もしくは相手によって仕事の質を振り分けていく事になります。

この「相手」というのは直接お客様か、もしくは工務店やリフォーム業者なので、塗装店から見て元請けがいる場合は①、直接の工事の場合は②、にあたる事が多いですね。


僕たちは自分を正当化する為に他人を責める事がよくあります。

仕事以外の事でも、例えばプライベートでもそれは十分起こり得る事だと思います。

皆さん思い当たる事はないでしょうか。


では

もし、この①と②の様に価格設定・施工の質が違う業者同士が相見積りの競争相手だと、どういう事になるでしょうか。

多分①の業者は

「②の業者の金額は高すぎる。ウチならもっと安い金額で質の高い工事が出来る。」
と言うでしょう。

しかし、多分②の業者は

「①の業者の値段は安すぎる。その金額ではちゃんとした施工は期待できない。ウチなら」

と続くのではないでしょうか。

確かに

『金額=施工品質』ならば
お客さんも塗装店選びでそこまで悩む事はないでしょう。

ところが
ここからが塗装業者選びの難しいところで

金額の高い業者が、金額の低い業者よりも必ず良い施工をするとは限りません。
なかには高額な施工にも関わらず「約束を守らない。」「手抜き工事をする。」といったような心ない業者もいます。

これは塗装業者自身をおとしめる行為であり
塗装業者がお客さんの信頼を得られない理由なのですが、なかなかこの様な悪徳業者が根絶されません。

そういう事もあり
「高くても絶対良い工事をするとは限らないから、それならいっそ安い所に頼もうか。」
という考えの方がおられるのも、悲しいですが現実にあります。

しかし、「他社より安く、他社より品質の高い施工」は現実的には不可能であり
「安さを売りにする業者はそれなりの施工」「施工を売りにする業者はそれなりの価格」

だと考るのが一般的と言えます。

この様に、塗装店選びは難しいのですが
塗装業者を見極める手段としては相見積りが一番かと思いますので、当店ではとりあえず相見積りをおススメしています。

こうやってグダグダと書いている自分も「自分を正当化」する為に書いているのかな??
なんて考えたりしますが、それは一旦置いておいて、まだ話の続きをしていきたいと思います。

最初の話に戻します。

今、ハウスメーカーやリフォーム業者が増えてきています。
そして、ボンヤリと頭の中でこれからの塗り替え事情を想像してみました。

考えた結果

『将来半数以上は直接地元塗装店での塗り替えになっている。』と言いたいところですが、多分そうじゃないでしょう。

現実はリフォーム業者やハウスメーカーに押され、地元塗装店は直接の塗り替え工事が減っていくんじゃないだろうかと思います。

・・・

さて、冒頭にも書きましたが、

今現在、塗り替え工事を請け負っている会社の半数以上は、直接の塗装店ではなく、ハウスメーカーやリフォーム業者の様な、自らが作業をしない、あるいはこなせない物件を下請けに投げる業者でしょう。

これは悪い事でしょうか。

自分の立場からだと、これは悪い事です。

余計な費用もかかり、最終的な工事を請け負う地元塗装店は、過酷な金額での工事を強いられるため、工事を早く終わらそうとします。

その為にクレーム工事に発展する塗装欠陥につながり、塗装店も施主も不満足な結果で終わる可能性が高いです。

もちろんお客様が支払った金額に見合った工事にはならないでしょう。

でもお客さんの立場で考えた場合はどうでしょうか。

これが一概に「絶対に悪い」とも言えないのが現状かな、と思います。
半数以上の方はリフォーム業者やハウスメーカーに流れるんではないでしょうか。

その原因として
「地元塗装店の信用度が低い・塗り替えという事に対する説明力が少ない・知識不足」
といった様な、直接頼む事でのデメリットも十二分あるからです。

また、「営業活動が少ない為に、そもそも相見積りまでいかない。」

という事も、訪問販売の押し切り系リフォーム業者に仕事をとられている事につながるんだろう思います。

では、そんな中で地元の塗装店としての役割ってなんでしょうか。

それは一つに「塗り替え」という事への正しい「知識」と「関心」をみなさんに持ってもらう事だと思います。

そしてもう一つに「あそこに頼んだら安心だ」といった「安心」を持ってもらう事だと思います。

知ってますか。

リフォーム業者も、ハウスメーカーでも、最後は地元の塗装店に依頼するんです。

最後その仕事を請けるかどうかは地元の塗装店次第です。
自社施工の悪徳塗装店も中にはありますが、大体の場合、悪徳リフォーム業者の仕事は地元の塗装店が請け負っています。

この様な悪徳なリフォーム業者の仕事を

自らの信念に反するような仕事を、地元の塗装店が固い意志をもって「NO!」と言う事が出来たら
自分の信じる仕事も曲げず、塗装店としての環境も良くなり、お客さんからも地元塗装店への「安心」をもってもらう事が出来るんじゃないでしょうか。

そして

ハウスメーカーの仕事が悪徳とは言いません。
悪徳な塗装店や悪徳なリフォーム業者にあたるよりマシでしょう。

ですが、ちゃんとした工事を心の底で望んでいるのなら、危険な流れに加担するのはやめて地元は地元らしく正面から戦いましょう。

それが僕の目標であり、『地元の塗装店の役割』だろうと思っています。

この記事を書いた人