木製ドアのリペイント

木製ドアのリペイント 

こんにちは!

今回は『木製ドアのリペイント』について書いていこうと思います。

~~まえがき~~

木製の玄関ドアは既製品として工場で塗装されています。

重厚感があり、アルミの玄関ドアにない温かみもあり、とても綺麗なのです。

しかし、年数が経つにしたがって、紫外線により表面のクリアー層が劣化してきます。

ドア自体も気温や湿度につねに収縮しているので、弱くなったクリアー層に亀裂が発生し、塗膜の剥離が始まります。

弱くなった部分からは水分の吸収が激しくなるので一気に劣化スピードが速まって・・・

・・・

さて、こうなってくると玄関ドアのリペイント(再塗装)か、玄関ドアの交換が必要になってくるのですが。

交換となると非常に高額で、最低でも30万円位はしますでしょうか??

しっかりとした施工をおこなえば、リペイントは交換よりお安く、木製ドアを綺麗な状態に復活させる事が出来ます。

という訳で!今回は木製ドアのリペイントのお話です

まずは施工前の写真です。

現在クリアー層が剥離し、劣化が進んでいます。

クリアーが無くなっている所は保護膜が無くなっている為、木材自身の劣化も進んでいます。

足元のアップです。

アップにすると良く分かりますが、足元が集中的に傷んでいます。
これは足元からの水分の影響によるものです。

となりの窓枠もリペイントします。

さて、こういう状態の場合、当店で考えられる修繕方法は③パターンあります。


①下地調整を行い、有色塗料で塗りつぶし仕上げを行う。

・③パターンの中で一番費用は掛かりません。
・塗りつぶしの為、木製ドアの特徴(木目や質感)が失われます。
・塗膜を作る為、経年により塗膜の剥離が起こります。

②既存塗膜を全撤去・下地調整を行い、保護着色材仕上げを行う。

・既存塗膜の撤去・下地調整費用が掛かります。
・着色仕上げの為、木製ドアの質感を生かす事が出来ます。
・塗膜を作る塗料ではない為、剥離が起こらず、次回以降修繕が簡単です。
・玄関ドアの状態により、施工出来ない場合があります。
・下地の木材の状態により、施工出来る色味が限定されます。

③既存塗膜を全撤去・下地調整を行い、着色→クリアー仕上げを行う。

・既存塗膜の撤去・下地調整費用が掛かります。
・既存の質感と一番近い仕上がりにする事が出来ます。
・塗膜(クリアー層)を作る為、経年により塗膜の剥離が起こります。
・工程が増える分、③パターンの中で一番費用が掛かります。


この中で当店がオススメするのはの施工方法です。
現状に一番近づけて仕上げる事が出るのはの施工です。

しかし、の施工は経年による塗膜の剥離が起こる為、次回の修繕でも既存塗膜の全撤去・下地調整を行わなくてはいけません。

木製ドアも塗膜の剥離を重ねると下地が傷んできますので、剥離出来る回数にも限界があります。

僕の感覚では、剥離は2回まで。それ以上は下地が持ちません。

今回は上記のお話をさせて頂き、の『既存塗膜全撤去・下地調整→保護着色材仕上げ』で施工させて頂きました。

さて、ここからは施工内容へ移っていきます。

まずは足元やドアノブの養生を行います。

剥離剤で剥離する為、足元が汚れないようにキッチリと養生します。

のぞき窓やドアノッカーも作業の為、一時的に外しておきます。

養生が出来たら剥離剤を使って剥離開始!!

ちなみに剥離中の画像はありません。あしからず。。

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剥離完了です!

見た目には剥離出来てるか分かりづらいですね

それはさておき!

ここからは下地調整です。

この施工で一番重要なのが下地調整だと言っても過言ではありません。
仕上がりに直結する要の作業なのです。

この作業は、自分を律し続けながら下地調整を行うのですが、とにかく忍耐力が必要です。
ひたすら下地調整し続ける時間の始まりです。。

ですが

『自分の中で仕上がりを妥協しない事!』

これが下地調整で一番大事な事だと思いますので、存分に調整しましょう!!

こちらのお宅で剥離・下地調整・ヤケ取りで3日です。

下地調整中・・・

下地調整後・・・

下から見えない所も、細かい所もキッチリ施工します。

一番痛みが激しかった部分です。

薬剤を使用して漂白をしたのですが、玄関ドアのリペイントの場合、こういう部分が出てきます。
なので、塗料の選択も非常に重要になってきます。

下地調整完了です。

これで、下地調整完了です。
ここから塗装作業に移ります。

そして今回使用する材料は

和信化学工業株式会社『ガードラックアクア』(チーク色)です。

本来この材料は1回塗りで仕上げる事が出来るのですが、仕上がりを考慮して、希釈を加減しつつ2回塗りで仕上げました。

窓枠2回塗り後

玄関ドア1回目後

玄関ドア2回目後

とても綺麗に仕上げる事が出来ました。

ノブ下部分アップ

木材のヤケた後も分からなくなりました。
この仕上がり性能はガードラックアクアならではです。

サービスショット☆

仕上がりです!

今回使用した『ガードラックアクア』は水性半造膜タイプといわれる保護着色材なのですが

半造膜タイプの為、着色力もGoodです。(もちろん耐久性もGoodです!)

参考までに今回使用した塗料のリンクを貼っておきます。

知っている方も多いでしょうが、興味のある方はどうぞ!!


・和信化学工業株式会社『ガードラックアクア』
  ガードラックアクア特設ページ  ←別サイトへ移動します


~あとがき~

今回、施工させて頂くにあたり『すべて本田さんにお任せします。』

とありがたい言葉を頂き、心をこめて施工させて頂きました。

仕事をしていく上で色んな事情があるでしょうが
『気持ちに応える』施工をすればお客様からも感謝を返してもらえる。

この仕事はそういうものだと思います。

作業後に頂く『ありがとう』の言葉は、他の何物にも代えられませんね。

この記事を書いた人